第211回「我が家に仔猫がやってきた」

 我が家に仔猫がやってきました。最愛なるにゃんこさんを亡くして2ヵ月半、なんだか新しい子を迎える気持になれなくて、高齢だとはわかっていても、なんとなくまだまだ一緒にいられると思っていたのです。初詣でも今年も一年元気で過ごせますようにとお願いしているようで、一緒に過ごせると確信していたのです。まさか半年後別れが訪れるなんて、これっぽっちも思っていなかった。異常に気付いたのは一月も中旬、ほんの小さな変化でした。それからいろいろ、いろいろあって半年後、家族全員に見送られにゃんこさんは逝ってしまいました。15歳でした。

 そして2ヵ月半!我が家に仔猫がやってきました。完全なる猫ちゃん欠乏症候群の我が家の面々、入れ替わり立ち代わり仔猫を見に来ては“可愛いなあ”“可愛いなあ”とデレデレ(笑)。

 すごいな~と思います。ま、先代さん(にゃんこさま)とついつい比べて“にゃんこさんはやっぱり賢かった”とか“もう二度とあんなに賢いこには会えない”だの言ってしまうけど、かたや15歳かたや1ヵ月半‥あはは、まだまだのびしろがあると期待しています。本当にいろいろいろいろあって、心の葛藤があって、最後まで沢山の事をにゃんこさんには教えてもらいました。この世 この時この場所でピンポイントでにゃんこさんと出会えたことに感謝です。優しい顔してデレデレの家族の面々、無邪気に遊ぶ仔猫、ごろごろ言いつつねむる小さな仔猫、猫も幸せ。人も幸せ。 ず~っと楽しく暮らそうね。にゃんこさん、見守っていてくださいね。

川端 裕美