第215回「2016そして2017」

 2017年のお正月は良いお正月でしたね。良いお天気で暖かくて。皆さんはどんなお正月でしたか? 家は恒例初日の出を金剛山山頂で拝みました。太陽のかけらが大峰山系のシルエットから顔を出し、登っていく様は見事でした。2016年はと振り返ってみると、やはり一番の出来事はにゃんこさんと共に闘病した事、にゃんこさんを亡くした事。上の2人がまだ保育園に通っていた時、突然やってきたにゃんこさん。おうちに入れてと一時間家の周りで鳴いたにゃんこさん。長男の自慢のおもちゃのトラックの荷台に載せられ運ばれていたにゃんこさん。可愛くて賢くて永い事一緒に幸せにすごしました。最後闘病中も 懸命に生きようとして、辛いだろうに、どうしてあげるべきか?自分のため?にゃんこさんのため?と自問自答し悩む私にごろごろ寄り添い慰められたのは私の方でした。最後となった日、朝ごはんを食べる院長の膝の上に乗って挨拶したのを皮切りに、一日かけて順番に全員に挨拶して回りました。そして夜中、ではさようなら‥と窓から外に出ようとしたにゃんこさんを引き止めた直後、全員に看取られ去っていきました。そして今原稿を書く私の正面に鼻がくっつくか?ちゅう近距離にドーンと座って動くペン先にチョイチョイちょっかいを出すまるまるとの出会い。別れあって出会いあった一年でした。
 今年一年が穏やかな年になりますように。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。(毎朝まるまるが 必ず院長の膝に乗るのは、もしかしてにゃんこさんからの申付けかな?)

川端 裕美