標準体型と思ってたらぽっちゃりだった!?
わんちゃんねこちゃんは毛がふわふわしていて体型がわかりづらいですよね。
どんどん重たくなってきて体が大きくなると太ってきたことに気づきやすいですが、普通体型だと思っていたら本当はぽっちゃりさんだったと 病院で指摘されて気づく飼い主さんも多いんです。
今回は 太っているのは体に悪いということ
太らせない予防方法
ダイエットの方法
を説明していきます!
最後までお付き合い頂けると幸いです。
人間社会でも問題となっている「肥満」
世界保健機関(WHO)の調査によると成人のうち19億人以上が過体重(39%)、6億5千万人以上が肥満(13%)であり、大きな社会問題となっています。肥満によって様々な合併症を発症し、その数は増え続けていることから「肥満は21世紀の流行病」とも言われるほどです。
これは人に限った話ではなく犬や猫でも肥満は増え続けており、アメリカのペット肥満予防協会の調査では、アメリカ国内の犬の55.8%と猫の59.5%が過体重(ぽっちゃり)または肥満に分類されています。
肥満によって引き起こされる問題(犬・猫)
肥満は 整形外科疾患、呼吸器疾患、脂肪肝(猫)、高脂血症、膵炎(犬)、高血圧、糖尿病(猫)、皮膚疾患、下部尿路疾患、腎臓病、がんなどの発症に関連性があると認められています。これらの疾病は肥満を予防することで間接的に発症率を下げることができるということになります。
また、ある研究では理想体型を維持させたグループは 過体重(ぽっちゃり)のグループより1.8歳長生きし、骨関節症(関節の腫れや痛み)の発症も2歳以上遅らせることがわかりました。
つまり、太らせないことが犬や猫のQOL(生活の質)を向上させ 寿命・健康寿命を延ばす方法として唯一科学的に認められているものと言えます。
肥満の予防・ダイエット
体重を定期的に計測!
同じ量のご飯を与えていても 年齢や生活習慣の変化、避妊去勢手術の影響などにより体重は変化して行きます。体重が増えた場合はご飯の量を少し減らしたり、低カロリーのものに変更したり、運動量を増やしたりして調節しましょう!
ご飯の量や運動量などは変わらないのに体重が増減する場合は 病気による可能性もあるので、普段から体重を把握し記録することはとても大切です。
ペットや赤ちゃん用の体重計が便利です。すぐに降りてしまう子はケージに入れて計り、ケージの重さを引いて測定しましょう。
人間の体重計でも測れます。
詳しく知りたい方は体重測定だけで来院されても大丈夫です😄
BCSを確認!
BCS(ボディーコンディションスコア)を確認してみましょう!
BCSとは わんちゃんねこちゃんの体を見たり触ったりして 体型を9段階で評価することです。
やり方は簡単、わんちゃんねこちゃんの胸の一番太いところを横から優しく触ってみましょう。
肋骨がゴツゴツとわかる場合は痩せすぎ、やや触れるくらいが適正、強く触ってみないと または頑張ってもわからない場合は太っていると分類されます。
表と比較してBCSを測定してみましょう!
実際の肋骨の感触を模したモデルを待合に置いてあるのでぜひ触ってみてください!
カロリーオーバーしないように!
きちんと計量してご飯を与えましょう。
食べが悪くてトッピングをしている場合は トッピングの分のカロリーも計算に加えて1日のご飯の量を決めてください。
おやつは減量中であればなるべく控えましょう。与える場合は低カロリーなおやつを選び、その分ご飯を減らしてください。(低カロリーなおやつは病院でも販売しています)
少ないつもりのおやつでも、人より体の小さいわんちゃんねこちゃんにとっては高カロリーすぎることがあります。おやつのカロリーも確認してみてください。
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(人間に置き換えて、ショートケーキを毎日食べることを想像すると…💦)
理想体重やカロリー給餌量がわからない場合はお気軽にご相談ください☺️
肥満予防のフード
避妊去勢後は太りやすくなります。
今までのフードの量を減らすか、避妊去勢後のフードに変更してこまめに体重をチェックしましょう。
(病院で販売してます・お取り寄せが必要な場合もあります)
ダイエット用のフード
今までのフードの量を減らすか、ダイエット用フードに変更しましょう。
ダイエット用フードは低カロリーなだけでなく 腹持ちが良いように作られているので、少ない量でも満足してもらえることが多いです。
(病院で販売しています・お取り寄せが必要な場合もあります)
サンプルが必要な方はお声がけください。在庫がある場合はすぐにお出しできます。
まとめ
太っていることは体に良くないことばかりです。ぽっちゃりくらいの体型でも 健康寿命に関わってくるという研究結果も出ていますね。
一度太ってしまうと痩せるのはなかなか難しく、特に幼い頃から太ってしまうと痩せにくい体質になってしまいます。
一番大切なのは予防!こまめに体重をチェックし、体重の増減に合わせてご飯や運動の量を調節しましょう!
太っている子は頑張ってダイエットに挑戦してみましょう!